突然、訪れた介護

しばらくご無沙汰してしまいました。実は、昨年十二月、母が骨折で入院しました。

幸い軽くて、年末には退院できましたが、もともと膝が悪くて歩行が覚束なかったところへ、入院で筋肉が弱って、介護が必要な状態になってしまいました。それで、このひと月余り、初めての介護に奮闘していたというわけです。

今まで人様のお話は耳にしていましたが、なるほど介護って、自分でやってみると、ほんと!大変!! 😆 もう、腰や膝が痛くって、特に入浴の介助は大仕事です。夜中も二度トイレに付き添うので睡眠不足になり、わずかに空いた昼の時間が昼寝で潰れてしまいます。介護で最も辛いのは、自分の時間が無くなってしまうことだと、身を持って知りました。

 

お蔭で、母の骨と筋力は順調に回復してきて、今では一人でベッドから立ち上がり、部屋に付設したトイレに、なんとか一人で入れるまでになりました。シルバーカーに掴まれば庭を歩くこともできます。私もようやく、少しゆとりが出てきました。😊

と言っても、骨折の原因は膝が駄目になったことによる転倒です。昨秋、三度も転びました。

これまでは週に三日、母の家へ行って手伝いをしてきましたが、もう、一日も一人にはしておけず、何かと眼の離せない状態になってしまいました。

 

昨秋、転倒する前に、母自身が、あれだけ愛していた畑を、「もう、やれん。これでお仕舞いにする」と言いました。私は、(何を言ってるのよ。来年の春になったらまた、やると言うに決まっているのに)と思いましたが、母には自分の体の限界が分かっていたんですね。🥲

母の入院中に、私は畑に残っていた菜や里芋、大根などを残らず掘り上げて、大事に我が家に持ち帰りました。今までは、貰っても時々腐らせていた野菜が、とても愛しく大切なものに思われて、ほんの小さな芋でも、皮をむくのが面倒でも、けっして捨てずに調理しました。

 

いつかは来ると思っていたその時が、突然やって来ました。また、新しい生活の始まりです。

夜空の星を見上げながら、「なんとか乗り越えられますように。僅かでも自分のことを続けていけますように」と、私だけの守り神様に祈っています。🙏