家族の時間

今年は孫一家が、お盆前に遊びに来ました。息子は不惑の四十歳。お嫁さんも秋には四十歳、孫たちは四年生と二年生です。

年末にはアメリカに移住するというので、例年より長い三泊四日、私の母の家に集まって、忙しくも愉しい家族の時間を過ごしました。

川遊びに、人生ゲーム、花火、飯田線秘境駅探索、御園(みその)の天文台で天体観測……田舎の夏を目いっぱい体験できたと思います。

諸々の準備と料理係の私はバテてしまい、残念でしたが秘境駅行きはパスでした。なにせ彼らは鬼のようにタフで、この暑さの中、いくらでも歩き(走り)回るんですから、とてもじゃないですけど、ついて行けませんよ。笑

 

前日が雨で、ただでさえ冷たい谷川は水温が低すぎ、40歳になった息子は、惑わず足だけ浸けることにしたようです。ついに分別がついたか!(笑)

2年生の孫娘が一番強く、いつまでも泳いでいました。4年生の孫息子は、魚のほうに関心が。

 

天文台に行く途中で、ポニーに会いました。

 

御園の天文台「スターフォレスト御園」です。
バンガローを借りて自炊もできますが、トンボ採りやバトミントン、天体観測などの遊びに時間を使えるよう、館内に宿泊しました。食事つき。

ここでは様々な望遠鏡を貸してもらえます。

これを一晩中、前庭に据え付けて、眼には見えない数々の星や、土星のリング、木星の縞模様と二つの衛星、などを、はっきりと見ることができました。夜の観望会では、ドームに設置された60センチ口径の大望遠鏡で、より鮮明な惑星の姿や、球状星団なども見せてもらいました。4年生の孫はすっかり夢中になり、0時頃まで寝ずに粘って、その上、夜中の3時に起き出して、上ってきた火星も観察していました。

 

たくさんの思い出ができました。孫たちの中には、この夏のことが、どんなふうに残るのでしょうか? 外国に行っても、日本の、この山奥の、谷間の里の、ささやかで素朴な暮らしの中にある美しさを、どうか忘れないで。そう祈りながら、嵐が去るように帰ってゆく彼らの車を見送りました。