夏の名残り
朝、カーテンを開くと、久しぶりの快晴。
青い空に、日差しが眩しい。爽やかで、秋らしくなったと思っていると、ミンミンゼミが一匹、大きな声で鳴きはじめました。それから、ツクツクボウシが続いて・・・。
夏の名残り。
まだ生きていたのね、と嬉しい気持ちになりました。
私は未練がましい性格なのか、季節の変わり目はいつも、去りゆくもののほうに心が引かれます。
やり残したことがあるのに、何か大事なことがまだあるのに、そんなに急いでいかないで、と思ってしまうのです。
やり残した大事なことって、何? と聞かれると、答えられないんですけどね。
短すぎた今年の夏。
ツクツクボウシは、夕方になって、草叢から虫の音が響き始めてもまだ、鳴いています。
好きなだけ、鳴きなさいね。