やっと会えた!「青い鳥のロンド」レヴュー」

6月に出版した「青い鳥のロンド」、もう一般書店にはなくネット書店だけで販売されていますが、久しぶりにレヴューをいただきました。 どなたからいただいたレヴューもとても嬉しかったのですが、今回はまた特別に嬉しかったです。 なぜなら、この小説はこういう方のために書いたような小説だったからです。
やっと、渡るべき読者さんの手に渡った、会うべき人に会えた! という思いがしています。
読者の T.M さんは私の旧い知人です。当時はまだ子どもだった、歳の離れた知人です。「青い鳥のロンド」を読んでメールを送ってくれました。

  
  T.M さんの 「青い鳥のロンド」 レヴュー

お久しぶりです。 青い鳥のロンド、読みました! 遅くなりすみません。今年は幼稚園の会長になってしまい、祭りが終わって一息ついているところです。

私のために書かれた本ではないか? と思うくらい今の自分の状況を考えさせられる内容で、始めからぐいぐい引き込まれました。登場人物の状況、気持ちがよく分かります。

私は、長女が産まれた8年前から第一線を退きアルバイト生活をしています。そうしたのは、確固たる信念があったわけではなく、大学院生という立場から何となくここまで来てしまいました。

子供を保育園に預けてバリバリ働く同級生の話を聞くと、後ろめたい気持ちになったり、子供が巣立った後はどうしよう、、という気持ちはあります。

でも、私にとって青い鳥は子供たちと一緒に過ごすことだという確信が持てました。子供達への影響がどうのということではなく、私自身の幸せとして、かけがえのない時間を過ごせている今をありがたいと思わなくては! と思いました。

自分の文章を書く力がなく、うまく感想が書けずもどかしいのですが、、おもしろく、共感が持て、自分の人生を考えさせてもらえました。本当にありがとうございます。これからも、ご本楽しみにしています!



T.M さんからいただいた言葉は、私に大きな充足感を与えてくれました。書いて良かったと。 本が売れたとか売れないとか、賞が取れたとか取れないとか、そんなことはどうでもいいと思いました。 ああ、私はこういう人に出会いたくて、こういう共感がほしくて書いていたんだなあと、しみじみ思ったことです。
私は T.M さんに、次のようなメールを返しました。


「青い鳥のロンド」読んでくれたんですね! ありがとう!

今は、私の時代とはだいぶ変わって、感覚が古いと言われるかと思ったのですが、多くの女性読者さんたちの感想を聞かせていただくと、やっぱり女性というものの置かれた状況は、基本的には変わっていないようですね。
女性が子供を産むということ、それが変えられない限り、女性特有の悩みは世代を越えて続くのでしょう。
でも、女性特有の困難もあれば、女性特有の幸せもあると気づきます。

男性の人生は等速度単線型ですが、女性の人生は変化に富んだ緩急複線型とでも言いましょうか、考えようによっては男性より面白いのかもしれません。

理想どおりにならない世の中、男女の仲ですが、既成の理想論に縛られず、今の自分の状況の中で、柔軟な思考で、より良いありかたを目指すことが大切かなあと思います。

仕事が・・・と思うと、焦りや不安を感じますよね。分かります。でも、子どもはすぐに大きくなって親の元を巣立ってしまいます。今は子どもたちと一緒に過ごす幸せを十分味わわなくては損ですよね。人生は長い。いつだって意志さえあれば再スタートが切れるんですから。
私なんか50歳になってから小説を書き始めたんですからね。(笑)

感想メール、ありがとう。そして、T さんの青い鳥が見えたこと、とっても嬉しかったです。可愛い子どもさんたちと、素敵なご主人と、幸せな日々を送られますよう祈っていますね。

ほんとうに嬉しい内容でした。ありがとう。   緋野



T.M さん、本当にありがとうございました。


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