これが「青い鳥のロンド」です
あなたは青い鳥が見えますか?
「一番好きだった人と、幸せの奪い合いをしている」 菜摘子
「心の震えは何物にも代え難いわ。ああ、生きているって思う」 百音
「他の人たちにも何か不幸があったらいいのに……」 夢子
「何だかんだ言っても、私たちはそれでも勝ち組なのよね」 翔子
「オマエは空っぽだって、喉の奥から嫌な声を出して笑うの」 麗
「フッ、フッ、夢は掴んだとたんに消えてなくなるシャボン玉」 栄の魔女
「暗闇の中で、君と僕のことを想って泣いた」 護
前記事で「あとがき」をご紹介しています。あわせてご覧ください。ただ今、予約受付中。
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近刊「青い鳥のロンド」のご紹介
ピンチです! ほんとにもう、人生って。
10月・11月は、父の葬儀とお礼回り・相続等の手続・四十九日の準備・後始末・同窓会などで一気に過ぎてい
秋から冬へ・・・スケッチ5首
キッチンの窓の外に紗羅の木があります。私の大好きな木です。
この地に住み始めた時に苗を植え、それからずっと、辛い時も楽しい時も一緒に過ごしてきました。毎朝かならず眺める木です。
この木が一番始めに季節の移り変わりを教えてくれます。
もうずいぶん葉を落としてしまった沙羅の細い枝に、ツガイでしょうかスズメが二羽やってきて、寒いのでしょう、羽毛を立てて丸くなって寄り添っていました。
実は去年も同じ光景を見ました。可愛らしく微笑ましいお客様たちです。
ふだんは日にちのことなど意識せずに暮らしていますが、その光景を見て、はっと冬が近づいていることに気がつきました。
秋から冬へ・・・・セイラのコレクションbookからスケッチを5首
しんしんと 野は鎮まりて 閑かなり 氷雨に透けゆく 赤紅葉
落ち葉掃く 箒投げ出し 丸まれり 木枯らし1号 笑ひて過ぎ行く
北風に 背中押されて 駆け出せば 枯れ葉もカラカラ いっせいに来る
二人して 静かに燗酒 酌み交わす オリオン煌く 木枯らしの夜
南窓の 沙羅の小枝に まん丸く 雀二羽寄る きょうは立冬
魂の1行詩というわけにはいきませんが、時々、こうした日常の愛しい瞬間を写真を撮るように書き留めています。あなたもいかがですか?
あり得ない。信じられない。
トランプ氏がクリントン氏を破って、大統領選に勝利しました。
まさかと思っていました。あってはならないことが起こりました。
民衆というものの、愚かさと恐ろしさを、まざまざと見せつけられたような思いです。
世界はどう動いていくのでしょうか。ますます読めなくなってきました。
目の前に暗雲が広がっていきます。
秋深し・・・魂の通う人のいる幸せ
私のブログの友人にセネカさんという方がみえます。先日、セネカさんのところでこんな句を見つけました。
顔のない男独りの秋の暮 (セネカさん)
そうなのですね。と感じるところあり、
顔のない女は風に舞う木の葉 (セイラ)
と、そっと寄り添ってみました。すると、良寛さんの句を引いて
うらを見せおもてを見せて散るもみじ
と返してくださいました。やはりセネカさんは素敵な方です。
そういえば、セイラのコレクションb00kにこんな短歌もとってありました。
新聞の朝日歌壇に載っていた小平市の宮下さんという方の歌です。
珈琲屋の珈琲煎る歌冴えしままたそがれ苦く秋の風吹く
お顔も知らず、お話したこともない方ですが、この歌を詠われた瞬間に私はお仲間を感じました。
人はみな孤独な魂の旅人。
それでも時に、その魂の触れ合える人がいる。その魂の触れ合える瞬間がある。
これを幸せと呼ばずしてなんと言うでしょう。
幸せな秋がしんしんと深まってゆきます。
( 言の葉に心ぬくもる秋の暮 セイラ )
秋の陽の中で
陽だまりに 小さき羽虫 来てあそぶ
久しぶりに秋らしい天気になりました。綺麗な陽がベランダから差し込んでい
ます。 向かいの家の外壁を覆っていた蔦の葉が枯れて窓が姿を現し、風が吹
くとカサカサと音をたてて揺れて、清涼な空気の中に、なにかもの悲しい雰囲
気を漂わせています。 そういえば博多にいた時のアパートも、いく筋もの
長い蔦に覆われていて、今ごろはカサカサどころかザワザワ~っと、雨のよう
な音をたてて揺れていましたっけ。
この秋は曇天つづきでお日様の光は貴重ですので、さっそく布団を干してシー
ツを洗いました。そこへ生協のお兄さんが荷を運んできてくれて、きょうの空
に負けない明るい声で何やかやと言葉を交わし合いましたら、いっそう爽やか
な気分になりました。
家事の手が空いてから、神社の御神木がやわらかい陽の中でわずかにさやいで
いるのを、ベランダの向こうに眺めながら少し上等なお茶をいただきました。
湯気のたつ飲み物が恋しくなる季節です。
こうした何でもない穏やかな日常が、どんなに有り難く豊かなものか、歳のせ
いでしょうか、しみじみと思われるようになったセイラです。