私のブログの友人にセネカさんという方がみえます。先日、セネカさんのところでこんな句を見つけました。
顔のない男独りの秋の暮 (セネカさん)
そうなのですね。と感じるところあり、
顔のない女は風に舞う木の葉 (セイラ)
と、そっと寄り添ってみました。すると、良寛さんの句を引いて
うらを見せおもてを見せて散るもみじ
と返してくださいました。やはりセネカさんは素敵な方です。
そういえば、セイラのコレクションb00kにこんな短歌もとってありました。
新聞の朝日歌壇に載っていた小平市の宮下さんという方の歌です。
珈琲屋の珈琲煎る歌冴えしままたそがれ苦く秋の風吹く
お顔も知らず、お話したこともない方ですが、この歌を詠われた瞬間に私はお仲間を感じました。
人はみな孤独な魂の旅人。
それでも時に、その魂の触れ合える人がいる。その魂の触れ合える瞬間がある。
これを幸せと呼ばずしてなんと言うでしょう。
幸せな秋がしんしんと深まってゆきます。
( 言の葉に心ぬくもる秋の暮 セイラ )