ああ、やっと!(涙)

絶大な支援をしてくださっていた出版社の編集長さんが、昨年の五月に亡くなられました。 以来、緋野晴子は出版難民となって、あちら、こちら、漂流しておりましたが、この度、ようやく新作の発表に漕ぎつけることができました。前作からは、早、五年近い歳月…

八重山巡りしました! もう夏です!

連休の1週間前に、八重山4島を巡ってきました。この頃には、コロナ6波も収まるだろうという見込みで予約してあったのですが、7波の真っ只中に飛び込んでいくことに……でも、もう、キャンセルはできないから、行くしかない! というので、完全防備で行って…

新作(小説)の案内ハガキが出来た!

緋野晴子の新しい小説が出ます! (ああ、やっと、やっと、・・・五年ぶりですよ。涙) その出版案内はがきが出来上がってきました。 今回はAmazonのみの販売で、書店販売はやめましたので、ブログも、フェイスブックも、ツイッターもしないという方に、10…

季節は移り行くのに

ウクライナとロシアの戦いを見ていると、暗澹とした気持ちになってきます。戦争というものは、こうして簡単に始まり、終わるのは、かくも難しいのですね。 侵攻当初は住民の非難にたじろいで、ロシア軍が戦車を後退させる場面もありました。ウクライナに捕ま…

出版難民になって

実は、これまで絶大な支援をしてくださっていた出版社の編集長さんが、残念ながら、昨年の五月に亡くなられ、事業を閉じてしまわれました。 さて、どうしたらいいのか、緋野晴子は新作をどこから出版すればいいのか、この一年、出版難民となって、 あちら、…

友はいいもの

勤め人だった頃(もう三十年以上も前)の同僚ふたりが来てくれて、会食のあと、桜淵公園を散策しました。桜は、一昨日の太陽で、一気に満開です。 振り返れば、1年365日、フル回転の日々……。若かったとは言え、お互いによくやったよね、頑張ったね、と健闘を…

ぬくもりの森

「ぬくもりの森」って、いい呼び名だと思いませんか? 浜名湖の東にあって、わが家から一時間ほどで行けるので、以前から気になっていました。で、ついに行きましたよ。先日の私の誕生日に、夫とふたりで。 信じ難いような戦争が起こっている、こんな時期で…

福寿草が咲きました

冬の間のニか月、避寒のために我が家に来ていた母を、田舎の家に送り届けてきました。 「しばらく違う所に住んでいたら、水の出し方やら何やら忘れちまった」と、まごまごしながらも、母は、自分の城に帰れて嬉しそうでした。 庭の隅にはもう福寿草が咲いて…

あってはならないこと

あってはならないことが、また起きました。世界は、武力で他国を侵略することの罪深さと愚かさを、20世紀にすでに経験済みだったはずではないでしょうか。 ロシアは、軍事施設の破壊のみで、民衆に危害を加えてはいないなどと言っていますが、民間人だろうと…

春が来る

ずいぶん長い間、冬眠していたものです。なんと、もう2年以上! そろそろ動き出さなくちゃ。 昨日はもう雨水。草木の芽はまだ硬いけれど、日差しは確かに照度を増してきました。春はそこまで来ています。 でも、あまりにブログから遠ざかっていたので、記事…

滅びの美

秋もずいぶん深まって、朝晩の気温が急激に下がるようになると、植物はそこかしこで色づき始める。京都の紅葉のあでやかさは殊更だけれども、そうまで雅でなくても、名もない里山にも天然の錦は見られる。イチョウにハゼ、ハナミズキ、ニシキギ、マンサク、…

幻の一作?

私小説を書いてみようと思った。人間というものの愚かさや、哀しさや、愛しさなどに満ちた、滋味のある作品になるだろうと。 それが、やってみると難しい。一番のハードルは、描かれる人たちの気持ちだ。生きている人には了解をもらう術もあるかもしれないけ…

夏の名残り

秋らしくなったと思っていると、ミンミンゼミが一匹、大きな声で鳴きはじめました。夏の名残り。

お久しぶりです。セイラが戻ってまいりました。

セイラが戻ってまいりました。

涸沢にて

炎暑の夏ももう終わりです。残暑はまだありますが、自然は正直なもので、ツクツクボウシにミンミンゼミ、谷川の冷たさ(もう泳げません)、風の涼しさ、ショウロトンボ・・・どれも秋の訪れを知らせてくれています。 この夏、山に登られた方はみえますか? …

読まれているのかな? 電子書籍

小説 「青い鳥のロンド」の出版から、いつの間にか一年余の時間が流れていました。一年の節目としてこのたび電子版になり、現在、ほとんどのネット書店で販売されています。 一冊 432円で、紙の本に比べるとたいへんお得なのですが、さて、どれくらいの方…

幻の青い花を見たことがありますか?

猛暑が続いていますが、皆様お元気でしょうか? 久々の掌小説です。爽やかな初夏のころの、少し幻想的なお話で涼んでいただけたらと思います。 これは文章塾「かがく塾」の第2回に提出した作品です。 「青い花」 緋野晴子 その駅に降り立つと、どこかで不如…

どうなっていくのか・・・

雨が好きだったのに、このところの悪魔的な降り方といったら、どうだろう。とても季節の雨を愛でる気分にはなれない。太古から自然は人間にとって大きな脅威であったことを、嫌でも思い出さずにはいられない。恐ろしい。 過去にも七夕豪雨というのはあるには…

雨のポケット

「かがく塾」に提出した最初の原稿は、Yahooブログに書きなぐってあった過去記事を、作品としての形に整えたものでした。 それをさらに、岳先生や出席者の皆様からいただいた批評をもとに書き直しましたので、ここに載せてみます。文章というものに興味がお…

27歩めは文章塾

「ブログに戻ってきました」と言っておいて、もう20日も経ちました。 怠慢なセイラです。でも、この間に27歩めを出してみたんですよ。 27歩めは文章塾への参加です。 せっかく作家クラブに入れていただいたのに引っ込んでばかりで、いろいろな会合にちっとも…

やっと戻ってきました

お久ぶりです。「春になったらまた」と言っておきながら、桜が散り、若葉が芽吹いて、牡丹も終わり、今はもうすっかり初夏。 数えてみると、ちょうど半年ぶりです。 ご無沙汰いたしました。ブログの書き方をやや忘れてしまった感がありますが、また、ぼちぼ…

肩書を持たない人間でしたが

前記事からすっかり間が開いてしまいました。 何をお話していいか分からないほどたくさんのことがありましたが、シンプルに主な出来事を挙げてみますと、 1.実家の耐震補強工事 ・・・8月初めの耐震診断から3か月半、先日ようやく終わりました。 2.新し…

やっと会えた!「青い鳥のロンド」レヴュー」

6月に出版した「青い鳥のロンド」、もう一般書店にはなくネット書店だけで販売されていますが、久しぶりにレヴューをいただきました。 どなたからいただいたレヴューもとても嬉しかったのですが、今回はまた特別に嬉しかったです。 なぜなら、この小説はこう…

小説の森で - 11.文学は何ができるか (3)

さて、クラルテに招かれた6人の小説家の中で、最も的確で分かりやすく述べているのはシモーヌ・ド・ボーヴォワール。彼女の言葉を要約しておこう。 <シモーヌ・ド・ボーヴォワール> 哲学教師 → 作家、サルトルの協力者 「人はみな他人と共有しない個人的…

小説の森で - 11.文学は何ができるか (2)

父の一周忌があり、記事の間が開いてしまいました。最近、急に寒くなって、家の近くの花の木はもう紅葉しかけています。今年は冬が早いかもしれません。小説の森は、近年もうずっと冬ですけれどもね。 ******************* 文学の力とは…

小説の森で - 11.文学は何ができるか (1)

今から半世紀も前のこと。フランスの学生機関紙「クラルテ」が、当時活躍していた6人の作家を招いて「文学は何ができるか」というテーマで討論会を開いたそうだ。その時の記録がたいへん面白い。その六人の作家の主張にしばし耳を傾け、各人の文学論を要約し…

小説書きの卵さんたちに

「青い鳥のロンド」にレヴューをくださったブログの友人 池ちゃん から、こんどは小説執筆上のアドバイスをいただきました。 こつこつと孤独に小説を書いてみえる小説書きの卵の皆様にも、ご参考になるかもしれませんので、公開させていただきます。 こんに…

次々と来る「青い鳥のロンド」レヴュー

次作の執筆に取りかかっている緋野ですが、9月に入ってからパタパタとレヴューが届きます。出版からすでに3か月、どうして今? と思いましたら、どうやら書店で注文してくださった方たちのようです。出版のご案内を送ったのが確か7月の中旬だったと思いま…

また、いただきました。「青い鳥のロンド」 レヴューです。

大学時代の同窓生、同じ専攻だったAさんからもお手紙をいただきました。ほんとうにありがたいことです。本の感想に関わる部分だけ抜粋して掲載させていただきます。 ********************* 大変遅ればせながら・・・・この夏、「沙羅…

小説の森で - 10.文学にノーベル賞はそぐわない

家じゅうの開け放った窓を、9月の清涼な風が吹き抜けていく。 秋が来た!出版騒動の夏は終わったのだ。できるだけのことはしたのだから、もう十分だ。売れ残った本は出版社に返っていくだろう。「さあ、書くのだよ」と、小説の森が私を呼んでいる。自分の場…